まこでんのHPをいつもご覧いただいている皆様、初めまして。
今回から、このページを担当させていただくことになりましたchocolat(ショコラ)です。
【chocolat's Slow Life】では、私の好きな街やそこの名物と言われる美味しいものを紹介したり
、
SLOWLIFEのためにお薦めの<もの>や<こと>を取り上げていきたいと思っています。
どうぞお楽しみに!
《懐かしさの漂う街 大船》
【chocolat's Slow Life】第一回で取り上げる
街は<大船>です。
なぜか・・・というと、それは私の生まれ育った街(笑)だからです。
よく<大船市>があると思われがちなのですが、ここは<鎌倉市>なんですよ。
東海道本線、横須賀線、 根岸線、湘南モノレールが通じ、交通の便がよいのが自慢です。
大船には、戦前、周到に計画された田園都市がありました。
今でもその名残か、「田園」と冠した店などが3軒と、横須賀線の下り線踏切に「田園踏切」があります。
また、大船はアメリカザリガニの発祥の地であり、
今はなくなりましたが、松竹大船撮影所が蒲田から移ってきて、松竹映画の全盛期を築きました。
戦争末期に作られた防空壕などの施設も各所に残されています。
鎌倉市の玄関口でありながら、鎌倉とは雰囲気の異なる不思議な街が、ここ大船です。
さて、大船に来たらぜひ、乗って欲しいのがこの<湘南モノレール>です。
大船〜湘南江の島間6.6kmを13分で結ぶ、日本初のサフェージュ式(懸垂式)モノレールで、
時速は80キロにも達し、非常にスリリングな乗り心地なのです。
子供の頃は、ジェットコースター気分で(大げさ?(笑))乗っていました。
中間駅は全て無人駅で車掌と運転手が協力して切符の回収をしています。
そんなところも、のんびりムードを盛り上げますねー
江ノ島までの小さな旅を、車窓からの緑深い景色を眺めながら楽しんでみるのはいかがでしょうか?
大船といえば、忘れてはいけないのが<大船観音>です。
大船駅西側の山の上に立つ巨大な観音像で、高さ25.3メートル、幅18.57 メートルという胸像は
電車からもよく見えます。
観音様のお顔を見ると、あー帰ってきたなぁとほっとします。
昭和4年(1929)造立が着工されましたが、資金難や戦争のため一時工事が中断、
後に再び起工し昭和35年(1960)完成しました。
昭和56年(1981)からは曹洞宗の大船観音寺となっています。
展望台から大船の町並みが一望に見渡せ、観音像の胎内には20分の1の原形像が祠られているんですよ。
拝観料は300円、営業時間 9〜17時(11〜1月は〜16時30分)です。
そういえば、子供の頃は、この観音様と鎌倉の大仏様は向かい合っている・・・
という話を信じていましたが、真相はどうなんでしょう。
観音様の足元にあるのが、大船の駅弁<鯵乃押寿し>を製造している<大船軒>です。
上質のアジを酢でしめて、ひと口大の押し寿司にした鰺乃押寿し。
1913年(大正2)に売り出されて以来、大船名物の駅弁として知られています。
10個入りで850円なのですが、特上12個入り1000円がもしあれば、ぜひそちらを買ってみてください。
あまりお目にかかれない「幻の弁当」と呼ばれているのですーーー
でも実は、私は、大船軒の<サンドイッチ>380円の方がもっと好きなんです!
明治32年に日本で最初に発売された駅弁サンドイッチなんですよ。
<鎌倉ハム>は、元々、このサンドイッチのために作られたハムなんです。
シンプルですが、このハムのおいしさを楽しめるサンドイッチです。
今は、松竹撮影所もなくなってしまいましたが、
(撮影所があった頃は、街でよく芸能人の方を見かけたり、撮影をしているところに出くわしたりしたものです。)
ここ大船の賑わいをいつも感じられる場所があります。
それが、この食材から雑貨、薬、衣類となんでも揃う昔ながらの商店街。
魚は三浦三崎の店が多く、野菜も格安!
平日・日・祭日を問わず、いつも午後になると、お祭りのように買い物する人々であふれ返っています。
鎌倉市民だけでなく、横浜、藤沢、逗子、葉山からも多くの人が訪れているとか。
もちろん、私の両親もここで日々の買い物をしています。
大船は物価が安い!とよく言われるのは、きっとこの商店街のおかげでしょうか。
最近、忘れかけたような、お店の方とのやりとりも、日常の風景として見ることのできる場所でもあります。
鎌倉市でありながら、下町の風情もあるここ大船。
今年2月には、新しく駅北口も完成し、今流行りのエキナカSHOPも充実するようで、
大船のイメージも変わるかもしれません。
でも、今のこの雰囲気はいつまでも変わらずにいて欲しい、そんな気もします。
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