皆さま、こんにちわ。
最近は、日差しが温む日もでてきましたね。春の足音が待ち遠しいchocolatです。

【chocolat's Slow Life】第二回目は、<恵比寿>に足を運んでみました。

《麦酒の街 恵比寿》

恵比寿駅は明治39年の開業ですが、
実はビールを出荷するための貨物駅として明治34年に開業したのが始まりなのです。

明治20年(1887)、日本麦酒醸造株式会社が設立され、
ラベルにえびす様をあしらった「恵比寿ビール」を発売しました。
この当時のビールの出荷は、馬車が使用されていました。
大分遅れて、明治34年4月に日本麦酒醸造株式会社の製品搬入・搬出用に側線が引かれ
荷物駅としての恵比寿駅が設置されます。
しかし、それはあくまでも荷物用の測線駅であり、
一般客のための駅としての開始は明治39年10月30日のことでした。
当時は、この辺りは目黒村三田という地名だったそうですが、
駅開業後、徐々に駅とビール工場周辺を恵比寿と呼ぶようになり、今に至るそうです。

そうそう、恵比寿駅のメロディは、なんとエビスビールのCMの曲、
映画『第三の男』(1949年英国 キャロル・リード監督)のテーマ曲(アントン・カラス作曲)なんですよ!
平成16年10月21日より、地元商店街の要望によって発車メロディーに採用されたのだそうです。

渋谷の駅前のハチ公は、どなたでもご存知だと思いますが、
恵比寿駅前に、こんなに福々しい恵比寿様がいらっしゃることは、意外に知られていないようです。
この「ゑびす像」は、1975年、地元のライオンズクラブの手でシンボルとして建てられたものだそうです。
こんな優しいお顔に出迎えられたら、
なんだか、こちらまでほっこり幸せな気持ちになりますね。

そして、駅周辺には、こんな恵比寿様も・・・


どうやら、他にも恵比寿様がいるらしい(未確認情報ですが)ので、
ぜひ探してみてくださいね。

そして、恵比寿駅西口からほど近いところにあるのが、この<恵比寿神社>です。

地元の人に愛されているこの神社は、とても長い歴史をもちます。
元々は、家内安全・無病息災・五穀豊穣の神々を祀った「天津神社」という神社で、
「大六様」と呼ばれていたそうです。
しかし、戦後の区画整理で現在の場所に移った時、町名に合わせて事代主命(恵比須様)も合祀し、
名前を「恵比寿神社」に改称しました。
毎年10月19日と10月20日に大祭が開かれ、「べったら漬け」の店などが参道を埋め、とても賑やかだそうです。

さて、実は、恵比寿神社はもう一箇所あるのですが、
それがどこかは後ほど・・・

今度は駅の東側に行ってみましょう。

恵比寿ガーデンプレイスの恵比寿駅側、山手線を跨ぐように架けられている橋が、
正式名称恵比寿南橋、通称「アメリカ橋」です。

なぜこの橋が<アメリカ橋>と呼ばれるようになったのか・・
それは明治時代にさかのぼります。
明治39年(1906年)、日本は近代化の真っ只中にありました。
当時、鉄の構造物を数多くもつことが先進国の象徴であり、
前年、日露戦争に勝って欧米列強にその存在を認められたことを確信した政府は、
積極的に都市建設を進めていたのです。
そんな意向を受けた旧国鉄が、同年、アメリカで開催された万国博覧会の展示品であった橋を買い取り、
ここに架設しました。
そんな経緯が、この通称を生んだようです。
輸入したころは日本で唯一の「鉄でできた橋」として観光名所になったとか。

私は実は、あまり記憶にないのですが、
1979年の狩人のヒット曲「アメリカ橋」で
「アメリカ橋って知ってますか、目黒と恵比寿とのあいだにある、下を山手線が轟々走る、鉄でできた青い橋」と
歌われたことで、ここが更に知られるようになったのですね。

アメリカ橋を渡ると、そこは<恵比寿ガーデンプレイス>です。

昭和63年、恵比寿の地名の元となった現サッポロビールの工場が、
恵比寿地区再開発計画の一端で千葉へ移転しました。
その跡地に平成6年オープンしたのが、水と緑をテーマに誕生した複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」です。
恵比寿三越やグラススクエアをはじめとしたショッピング施設や
写真と映像に関する美術館である「東京都写真美術館」、
ビールについて学べる「恵比寿麦酒記念館」、
その他に映画館やホール、オフィス、ホテルなどがあり、
様々なシチュエーションで楽しめる場所になっています。
駅からすぐ、という立地にありながら、広々とした空間と、緑あふれるこの場所は、
中をのんびり歩くだけでも、ゆったりした気分に浸れそうですね。

今日はその中でも、ここ恵比寿という街の由来ともなっている「恵比寿麦酒記念館」に行ってみました。

施設内には、5千年以上の歴史を持つビールの製造法やビールにまつわる展示物がたくさん並んでいます。

不思議な立体映像でビールの美味しさを説明してくれるマジックビジョン・シアターなど、
楽しくビールのことが学べます。

またテイスティング・ラウンジでは、サッポロ生ビールや限定醸造ビールの試飲もでき(有料)、
目でも舌でもビールを満喫できる施設になっています。 





そして、さきほどのもう一つの恵比寿神社が、このガーデンプレイスの中にあるのです。

この神社は、ガーデンプレイスが完成した平成6年から一般の人に知られる様になった神社です。
ガーデンプレイス内の「恵比寿神社」は、
明治26年日本麦酒醸造会社がこの地で創業を始めるに当り、
商売繁盛を願って兵庫県西宮の恵比寿大神から勧請したのが始まりです。
ガーデンプレイスの完成に伴って、サッポロビール本社東側に立派な鳥居と神殿・常夜灯籠等を整備して、
現在では一般に公開されています。



ここ恵比寿は、山の手といわれる土地ながら、下町情緒も垣間見られる街並みで
どこかほっとする雰囲気が漂っています。


現在は若者の街としての一面もありますが、新しさと懐かしさが上手くミックスされ、
喧噪の中にもどこかのんびりしたムードの大人の場所ですね。

 

 
             


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