さて、次は歩いてすぐの<道後温泉駅>へ。

この駅舎は、1911年(明治44年)建築の旧駅舎そのものの、明治洋風建築の外観で復元されています。
そして、駅前には<放生園(ほうじょうえん) >という小さな広場があり、ここには<足湯>

<坊っちゃんからくり時計>などがあり、たくさんの観光客の方で賑わっていました。



■道後温泉
3000年の歴史を誇る日本最古の道後温泉は、古代、伊予の温泉・熟田津の温泉といわれていました。
それがなぜ「道後」と呼ばれるようになったかというと、大化改新(645)によって各国に国府が置かれ、この国府を中心として、道前・道中・道後の名称が生まれました。
道中は、国府のある地域を称し、京に向かって国府の前部にあたるところを道前、後部にあたるところを道後と呼びました。
中世の道後は、現在の今治市より南を総称していましたが、近世に入ってからは、温泉の湧く今の道後に限定するようになりました。
各地の温泉場には、由来すなわち源泉の発見について、古くからいろいろな興味ある伝説が残されています。
白鷺の伝説は、足に傷を負い苦しんでいた一羽の白鷺が岩間から噴出する温泉を見つけ、毎日飛んできてその中に足を浸していたところ、傷は完全に癒えてしまい、元気に飛び去ったというものです。
これを見た人たちは大変不思議に思い、入浴してみると、爽快で疲労を回復することもでき、また、病人もいつのまにか全快したことから、盛んに利用されるようになりました。
この鷺谷という場所は、今の道後温泉にほど近い地であったといわれ、後世の人たちがこの伝説を記念するために、鷺石という石をここに置きましたが、現在は放生園に移され、保存されています。

■道後温泉本館
道後温泉本館は、神の湯と霊の湯という二つの浴室と、それぞれの休憩室など、4つの入浴コースと皇族専用の又新殿からできています。
神の湯本館棟の歴史がいちばん古く、完成したのは明治27年。又新殿は明治32年にお目見えしました。
明治時代の温泉施設が、こんなにきれいに残っているのは日本でここだけだそうです。
平成6年12月には、近代和風建築としてのすばらしさと保存状態のよさから、国の重要文化財に指定されています。
また、平成19年に発売された「ミシュランガイドブック」で、最高評価の三ツ星を獲得し、世界的にもますます注目を浴びることとなりました。

<道後温泉本館>の横に、<玉の石 御湯かけ祈願>というのを発見。

道後温泉の御湯をかけながら<病気平癒><縁結び><商売繁盛>を願うと、神様にその意が通じる・・・とありましたので、もちろんお願いごとをさせていただきました。



願い事は、まこでんの商売繁盛!!皆様、よろしくお願い致します。

そうそう、松山には喫茶店文化が浸透している。。。と聞いたので、一度は入らねばと思っていたのですが<道後ハイカラ通り>でステキな店構えの喫茶店(というよりはカフェかな。)を見つけたので入ってみました。


■道後の町屋
愛媛県松山市道後湯之町14-26
089-986-8886
9:00〜22:00(火・定休日)

大正時代の建物を店舗用に改装したそうで、中庭もある落ち着いた和みの空間が奥まで続いていました。

詳しい店内の様子はお店のHPでぜひ、ご覧になってみて下さい。
私は、<町屋パンセット>と<香りの小路>というブレンドコーヒーを注文してみました。

これで600円。とってもお得ですよねーー
しかも、コーヒーは香り高くてしっかりした味わいだったし、何よりパンが外がカリカリ、中がほわっとしていておいしかったのです。大満足。
さてこの後は、私がかなーり楽しみにしていた<坊っちゃん列車>への乗車です。

■坊っちゃん列車
坊っちゃん列車とは、かつて伊予鉄道で活躍した蒸気機関車のことです。
明治21年10月28日、ドイツ・ミュンヘン州クラウス社製の蒸気機関車を使用して運行開始しました。
夏目漱石の小説「坊っちゃん」で、登場人物の多くがこの蒸気機関車を利用したことから、その愛称で親しまれていました。
列車の電化にともない1954年に引退しましたが、地元からの熱い声援により、2001年観光用に復活しました。現在は1号機と14号機の2両があり、1時間に1本程度、松山市駅〜道後温泉駅を中心に走っています。

道後温泉駅で乗車券を購入し、整理券をもらいました。

乗り場で列車を待ちます。なんだかワクワク。

坊っちゃん列車が入ってきました!!

機関士さんと車掌さんは、伊予鉄道創業時の制服を着用しています。
乗車中、駅に近づくと車掌さんが観光案内をして下さるので、それを聞きながら車窓を眺めるのが楽しかったですよ。

ゴトゴトのんびりと、松山の街を走る列車。慌しい旅の中で一番、ほっとした時間でした。
道後温泉から約20分ほどでJR松山駅に到着。

松山を訪れたらぜひ、マドンナバス&坊っちゃん列車に乗ってみて下さいね。

 

             


Before
HOME