いつの間にか、冬本番。頬をさす風が冷たい季節になりましたね。こちらではお久しぶり(笑)のchocolatです。

【chocolat's Slow Life】第九回目は、<鎌倉七福神巡り>をレポートいたします。

《新春はここから・・・ 鎌倉七福神巡り》
 

七福神を巡拝するとご利益がもたされるものとされています。新春に鎌倉の七福神詣はいかがでしょうか?
今回、私が実際に七福神巡りをしてきましたので、そのコースをご紹介します。

七福神巡りは全国各地にありますが、鎌倉のコースは、
浄智寺(布袋和尚)〜鶴岡八幡宮(弁財天)〜宝戒寺(毘沙門天)〜妙隆寺(寿老人)〜本覚寺(恵比寿)
長谷寺(大黒天)〜御霊神社(福禄寿)〜江島神社(弁財天)
となっています。
あれ、七福神なのに一人多くない?と思われるかもしれないですね。そうです。
鎌倉の七福神巡りは、弁天様(弁財天)が二人いらっしゃるので、八福神巡りなのです。
しかしながら・・・今回、残念ながら時間が足りず、私は江島神社を除く七箇所をお参りしてきました。

 

七福神信仰は、室町時代末期に庶民の間で成立したようです。
ただ、起源も中国の神様だったりインドの神様だったり様々で、最初から七人組だったわけでもありません。
当初七福神は、恵比須様と大黒様という古来より人気の高かった二人の神様を一緒に福の神として祀ることから始まりました(関西の商家では、今も恵比須と大黒天の二神をペアで祀る風習が残っているようです)。

恵比寿様、大黒のペアに次に加わったのが、天細女命(あめのうずめのみこと)という女性の神様です。
しかし、京都では同じく女性神である弁財天のほうが人気があったために、
天細女命に代わって弁財天が七福神の紅一点の座に座ったと言われます。

さらに、三神では物足りなくなったためか、その後、毘沙門天と、布袋和尚が加わり、五福神となりました。
本来は五福神でもよいはずなのですが、仏教経典・仁王般若波羅密経にある「七難即滅七福即生」(仏の教えを守っていれば、太陽・星の異変、火災、水害、風害、旱害、盗難の七つの大難は消滅し、七つの福がえられるという教え)にちなんで寿老人と福禄寿を加えて七福神としたといわれています。
しかし、寿老人と福禄寿は、ともに南極星の化身で同体異名の神だと言われています。
七福神とするために最後に無理に入れられたので、少々おかしなことになってしまったのかもしれないですね。


紅葉真っ盛りの鎌倉。歩いてまわるには絶好の日和でした。
スタートは、北鎌倉にある<浄智寺>(鎌倉市山ノ内402 拝観料200円)です。

七福神巡りはどこからスタートしてもOKなのですが、鶴岡八幡宮、宝戒寺、妙隆寺、本覚寺は鎌倉駅周辺、長谷寺、御霊神社、江島神社は江ノ電沿線にまとまっているので、離れている浄智寺をスタートにすれば、効率よく巡ることができます。

庫裏裏手の洞穴の中に布袋様がいます。
 

ご利益があります、ではなく元気がもらえますというコメントがナイス(笑)

布袋さんといえば、その名の通り大きな袋がトレードマークですが、浄智寺の布袋さんは袋を持っていません。
とってもユーモラスなお姿で、とても親しみ深いですね。

せっかく七福神を巡るのですから、思い出にも残すために、今回は御朱印をいただくことにしました。
一番目のここ浄智寺で、御朱印帳を購入。(1,000円)
これがいただいた御朱印です。(御朱印をいただくには、お寺によって異なりますが、たいてい300円程度をお納めします。)
 

次は<鶴岡八幡宮>(雪ノ下2-1-31の旗上弁財天に向かいます。
私は、浄智寺から鎌倉街道を歩いて行きましたが、少々距離がありますので、バスで移動するのもいいかもしれません。
バスの場合は、「明月院」バス停から鎌倉駅行のバスに乗り、「八幡宮前」バス停で下ります。

八幡宮境内の大銀杏も色づいていました。

旗上弁財天のお堂は、源氏池に浮かぶ3つの島の一つに祀られています。
弁天様のお像は、鎌倉国宝館(鶴岡八幡宮境内)に引越し中。国宝館で拝観できます。
木造弁才天座像は、文永3(1266)年に八幡宮の楽人であった中原光氏が奉納した像で、裸体に本物の衣服が着せられています。

宮司さん、お写真撮らせていただきありがとうございました。

八幡宮の二の鳥居を出て、横大路を左へ行くと、突き当たりに秋口、境内一杯に白萩が咲くことで有名な
<宝戒寺>(鎌倉市
小町3-5-2 拝観料100円)があり、こちらに毘沙門天がいらっしゃいます。
毘沙門天は、本堂の中、本尊の地蔵菩薩坐像の左隣に安置されています。
法事が行われているときなどは、本堂内の参拝ができない場合があるので注意が必要です。
 

宝戒寺の御朱印です。
書いていただいている間、本堂内でご本尊と毘沙門天をゆっくりと拝ませていただきました。
とても静かな時間が流れており、七福神巡りの味わいをじっくり感じることができました。


 

 

             


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