今や装着率50%にまでとなり、自動車には必要不可欠な商品になったカーナビゲーション。歴史をさかのぼって見ますと、そのカーナビが市場に登場して今年で早や13年目になろうとしています。車とナビの融合、ITSの時代に向かっている現代において、カーナビがどのように変化してきたのか?どのような変遷をたどってきたのか?その辺りを浜崎あゆみで絶好調なパナソニックの商品をフューチャーして、当時配布されたカタログから振り返ってみようと思います。
パナソニックカーナビ1号機発売!!
93.10表紙と内容
この
カタログの表紙をみなさん覚えてらっしゃいますか?パナソニックの記念すべきカーナビゲーション第1号機であるCN-V500D(定価198,000円)とほぼ同時期に発売された準1号機、そう、あの598,000円のプレステージナビCN-V1000Dです。とにかくこの商品が出た頃の値段の高さは腰が抜ける程びっくりしたものです。(今の方がビックリするかも・・)記憶では、当店で販売した個数は確か1個だったと思います。今から10年以上も前なのに、なんと販売先まで記憶しているくらい衝撃的な価格であり、商品だったのです。ちなみに、598,000円は、あのもの凄い大きなナビ本体だけであり、TVモニターは別売りなのです。当時人気商品であったTVモニターCQ-AV100D(定価150,000円)を組み合わせると、なんと748,000円!!!今のDVDが6〜7台くらい買える値段です。いや・・・それどころか車が1台買えます。というわけで、今も尚、このナビを車に搭載しているお客様が居れば、久しぶりに1度拝見してみたいものです。毎度の事ですが、新商品で未使用・未開封の商材が残っていれば、『
開運!!何でも鑑定団』モノですね!!(管理人は相当この番組が好きなようです・・・)
業界初の一体型ナビゲーション登場!!
94.3〜4表紙と新商品ニュース
94.10新商品ニュースと内容
この年、業界初の一体型ポータブルナビゲーションが登場しました。まず前半に発売されたのが、KX-GA3で、価格は198,000円。TVチューナー無し、5型液晶ディスプレイ、重量1.3KgのCD-ROMタイプのポータブルナビゲーションでした。
後半には、TVチューナー内蔵一体型ポータブルナビゲーションKX-GA3TVが228,000円にて発売されました。これでも業界初ということもあり、当初は画期的だったんですよ。
あの名機!!V700登場!!
95.6表紙と内容
95.6表紙と新商品ニュース
この年は通工(松下通信工業)のあの名機!!CN-V700Dが発売された年であります。CN-V500Dの後継モデルで、価格は据え置きの198,000円。GPS航法に加え、自立航法が初めて採用され、電波条件の悪い高層ビル街やトンネルの中で走っても、W浅野・・・(古っ)いや、W精度のV700として、大きくPRされました。また、VICSユニットが発売された際には、それに接続可能な端子を持ち合わせ、携帯電話を使用してお互いの位置が画面にて確認できる、コミュニケーションナビとしても親しまれました。もちろんV700はナビゲーション単体のみで、当時よく接続されたモニターとして、CQ-AV500D(定価198,000円)、TR-7LC2N(定価132,000円)などがあげられます。また、九松(九州松下電器)の方では、KX-GA3TVの後継モデルで、5.6型RGBモニターが採用されたKX-GA5TV(定価165,000円)が発売され、ランドマーク交差点拡大や最寄り検索などの機能が追加されました。
VICS開始!!カーナビ新時代へ・・・
96.6〜11表紙と新商品ニュース
この年いよいよVICSによる渋滞情報サービスが開始され、ナビゲーションは画面上において情報確認が可能になりました。代表的な商品として、通工からはCN-V900XD(定価150,000円)、CN-V800WD(定価120,000円)、そして6.5型のTVキットがついたCN-V900XTD(定価240,000円)があり、前モデルより若干値段が下がり、お客様
にとっては随分お求め安くなりましたが、目玉の3メディア対応VICSユニットCY-TFB100Dが何とビックリ!!120,000円!!今やその金額でDVDナビ、ワイドモニター、VICSビーコンの付いたセット商品が買えるわけですから、まだまだ高いのがうかがえます。
ナビの大きな特徴としましては、『パナソニックがここまで差をつけた』という売り文句で、㈰全国約600都市をカバーした25m/50mスケールの詳細地図と全国約1,100万件の電話番号検索に対応、㈪スイテルート案内、㈫バーチャルビュー・ハイウェイJCTアップ、㈬バーチャルビュー・セーフティーマップなど今までにない装備、また他メーカーにも大きく差をつけた機能を充実させ、お客様のニーズにいち早く対応したモデルでありました。
TVモニターにおいては、CQ-AV300D、CQ-VA700D、CY-TV70Dなどが発売されました。また、九松の方では、KX-GA6TV(定価158,000円)が発売され、売り文句は『自分だけのドライブシーンへ』でした。
DVDナビ初登場!!高性能の新たなるステージへ!!
97.5〜11表紙と新商品ニュース
この年は、
高性能時代の幕開けともいえるDVDナビゲーションが初めて登場した年であります。CDの約7.5倍、4.7GBという大容量をCDと同サイズながら実現し、ナビゲーションを大きく進化させた新時代の大容量デジタルメディアCN-DV007Dが登場したのです。カタログの表紙にもなっておりますが、まさしく最強のパートナー『ドリームナビゲーション』です。(管理人はカタログ集めが趣味!?物を捨てられないだけですが・・・。中でもこのDV007の黒いカタログの表紙をかなり気に入っているようです)本体標準価格は200,000円、モニターは別売りでありましたが、価格の割には数多く販売出来たような記憶があります。しかしながら、DVD本体はかなり高級感があったのに対し、ナビ
リモコンは従来と同じ、ひょうたんのような形でちょっとイマイチだったのではないでしょうか!?
また、DV007の少し前の5月には、CD-ROMナビの決定版ともいえる、CN-VW007D(モニター別売り150,000円)が、そして、11月にはラス前のCD-ROMナビCN-VW007XD(定価135,000円)が発売されました。四角いモニターのCQ-VA90D等から、ワイドモニターであるCQ-VA70WDやCY-VM70WD、TR-7LW1/2へと商品が変わりつつある時期でもありました。ちなみに、気になるVICSユニットはCY-TFB300Dで、価格は95,000円!!相変わらずの高値で本当に驚くばかりです。(管理人は値段の事をあまりどうこう言いませんが、このVICSユニットだけは、当時から『高い。高い』と思っておりました。)
ポータブルの九松の方は、春にKX-GA6TVS、夏にはKX-GT1の2モデルが発売されました。このあたりから、各メーカーともポータブルは価格での競争が目立ち始め、色々なアイテムが登場し、売っている方もだんだんワケが判らなくなってきた頃でもあります。
カーナビ各メーカー戦国時代へ
CD-ROMはいずこへ!?
98.5〜冬表紙と新商品ニュース
この年
はDVDカーナビの第2弾!!DV007の後継モデルDV2000シリーズが発売された年であります。アイテムは何とDVDだけで4モデルあり、私たちにとってはそれぞれの特徴や機能など、覚える内容が多く、
スタッフ泣かせの年でもありました。商品について少しふれておく事にしましょう。
まずは、一番よく売れたDV2000シリーズのCN-DV2000D(モニター別売り
188,000円)とCN-DV2000VD(7型ワイドモニター付き
284,000円)ですが、こちらは今でも取付されているお客様が居らっしゃる程、人気の高い商品でした。少し金色かかった薄型の7型ワイドモニター、1DINサイズの小型化されたDVDナビ本体、そして何と言ってもFM
VICSが内蔵され、高い高いと評してきたVICSビーコンが45,000円にまで安くなった事などが、多くの消費者に支持された所以ではないかと思っています。
次に、DV2500シリーズですが(いわゆるDV2000にDVDビデオが見れるタイプのナビゲーション)これは正直、値段が高すぎました。(・・って、管理人さん。先程あまり値段の事は言わないと言っていたじゃないですか・・・)CN-DV2500VD(モニター付き
355,000円)ですが、当時は今程DVDビデオは普及されておりませんでしたから・・・。
そして、最後に紹介するDVDナビがDV2001シリーズ。これは、商品云々よりも『得ナビ』という名称はカンベンして欲しかった・・・。よくパイオニアさんの『楽ナビ』と間違って来られるお客様が多く、『パナソニックの楽ナビが欲しいんですけど・・・。』『ん!?』といった具合で御来店されるケースが多々あったのです。(業者の中にもそのような方が居た様な・・ブツブツ・・・。)とはいえ、98年はDVDナビゲーションにとって、多いに盛り上がった1年になったのであります。しかしこの年は悲しい事に、最後のCD-ROMタイプのナビゲーション、CN-VW007ZDが発売された年でもありました。価格はモニター無しですが、105,000円まで下がり、いよいよ最後を思わせる価格設定にもなりました。CD-ROMナビのみなさん、本当にご苦労様でした。
さて、九松ではポータブルナビ『でるなび』。あまりのモデルチェンジの早さに、はっきり言ってどの機種が一番新しい品番なのか、我々業界の人でも全くわからないものと化してしまいました。KX-GT1S、KX-GT10、KX-GT10X、KX-GT10KT、KX-GA12、KX-GA21などなど・・・。今冷静にカタログを見てもよく判りません。みなさまはどうでした?
各メーカーナビ、『業界初』がズラリ!!
99モデルの表紙と内容他
そうです!!業界。いや世界初!!VICS3メディアを1DINに内蔵したナビが出たのです!!(ちょっと大げさすぎてすみません)機種は、CN-DV2020TWD(モニター付き
314,000円)、CN-DV200TWD(モニター付き 284,000円)など。大変懐かしい品番ですね。
九松では、これまた業界最小!最軽量!のポータブルナビ
KX-GT20、20X、20Z、20KTZ、20KTX・・・。(それにしても多いっ!!)等が発売されました。
ETCスタート!!IT新時代へ・・・
00モデルの表紙と内容他
この年は、皆様にもお馴染みのe-navi3300シリーズの発売の年でありました。見やすいキレイな画面『WIDE-VGAファインビジョン』CN-DV3300GWD(本体標準価格
314,000円)、CN-DV3300GSD(本体標準価格
345,000円)の登場です。これらの機種はおかげさまで、当店でも数多く販売する事が出来、値段の割には大変セールスし易い商品でした。3300シリーズは、画面は本当に明るく、地図が鮮明で、のちに販売される7700シリーズよりも我が仲間内では大変評判の高い商品でした。(まこでん管理人さんは今でもこの3300シリーズはパナソニックのDVDナビの中で最高傑作であると思っているようですよ)また九松には、GT30シリーズが発売されましたが、やはり時代はDVDであったように、購入されるお客様は当店においてはあまり多くはなかったようです。
・・・と、なんとか2000年まで辿りつく事が出来ました。2001年以降は皆様の記憶にまだ新しいので、ここで止めておく事にします。昔のカタログや商品を見ることが出来て、皆様も少し懐かしく思われたのではないでしょうか!?
最後に今回この特集を終えた後の感想ですが、ひとこと。『パナソニックの商品って、本当にアイテムが多かったなあ・・・。もう少し、スリム化した方が、もう少しお求め安い価格になったのではないかなあ・・』ということです。
さて、次回の特集はどこのメーカーをフューチャーしようかな!?パイオニア?ん〜〜〜それとも・・・。次回のまこでんチャンネルをどうぞお楽しみに!!最後まで御静聴・・いや、読んで頂き、有難うございました。それでは、さよなら、さよなら、さよなら・・・。(おいおい、今回は淀川長治か・・・。)
※ストラーダフェア〜秋 よろしくです!!(管理人) |